大会3日目に行われた5000m決勝では、昨年度三大駅伝にフル出場した前田悠貴(スポ4)と山本修平(スポ2)が登場。入賞争いは熾烈を極め、ラストで競り勝った前田が7位入賞、山本は惜しくも9位となった。

	全カレでの入賞は大きな自信となったに違いない。 駅伝では昨年に続き、主要区間での起用が考えられうる。

　前田は「あまり速いペースにならないと思ったのでとにかく先頭が見える位置にいて、レースが動いたらすぐ対応できるようにした」とプラン通りに序盤から5〜6番あたりを位置取る。途中外国人留学生らの集団からは離されたものの、入賞を狙える位置はキープ。レース終盤には山本と競り合う場面もあったが「相手が修平だからっていうよりも入賞争いだと考えてたのでとにかく自分がどうやったら入賞できるかを考えていた」と積極的に攻めた。

　「4年目で初めて選ばれ自分にとっては最初で最後、出るだけでは終わらせたくない」とこの大会に懸ける想いも人一倍。その気持ちが入賞に繋がった。 レースの出来については、「もう少し頑張れば日本人トップも目指せたと思うが、目標だった入賞はできたので70点くらい」と、概ね満足な結果になったようだ。
　今後の駅伝シーズンに向けて、「去年はあまり良い状態でベストメンバーが組めなかったが、今年は今のところ合宿でも良い感じで皆練習ができている。故障者を出さないように、本番の時点で一番良いメンバーで臨めるよう頑張っていきたい」と意気込みを語った。

　一方の山本修平（スポ2）は今回のレースを「0点です。」と振り返った。
ホクレンディスタンスチャレンジで5000m、10000mで自己記録を更新し、好調のまま夏合宿に入っただけに今大会での上位入賞に期待がかかっていた。

	昨年度の駅伝シーズンではルーキーらしからぬ好走を見せた山本。2年目となる今年にも期待がかかる。

　序盤は集団の中ほどを走っていた山本。その位置から前に出るのは難しかった。そのぐらい窮屈な集団になっていたのだ。前に出たいのに出られないという展開は山本を焦らせたに違いない。それでも順位を上げていき、入賞ラインも見えてきた。しかし、前半の遅れを取り戻そうとした疲れが出たためかラストの直線で粘りきることができず、入賞目前の9位、タイムはセカンドベストの14分08秒10に終わった。 　
今回のレースを、0点と振り返りながらも「力を出し切れなかった」とまだまだ可能性を秘めている山本。来月には出雲駅伝が控えている。「区間賞を取りたい」と意気込む山本の好走に期待がかかる。

　駅伝シーズン開幕まで残り一ヶ月弱。前田、山本ともに充実した練習を積めているようである。主軸として臨む駅伝では、トラックシーズンで得た収穫と課題を活かし、王者奪還を目指してほしい。

【5000m結果】
前田悠貴 14分05秒56　7位
山本修平 14分08秒10　9位

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト